1951-05-18 第10回国会 衆議院 経済安定委員会 第20号
たとえば燐鑛石の問題にしたところで、大体原価は九ドルくらい、それに船運賃を込めて十一ドルくらいのものが、船賃の値上りによつて二十二ドルになつておる。この大きな船運賃というものを下げることによつて非常に安くなる。これは一例です。こういう問題に処理をしつつ、しかも生産が上つて行くならば、私はそれらの点についてはそう心配しない。ただちにそれが賃金を圧迫するということにはならないと思う。
たとえば燐鑛石の問題にしたところで、大体原価は九ドルくらい、それに船運賃を込めて十一ドルくらいのものが、船賃の値上りによつて二十二ドルになつておる。この大きな船運賃というものを下げることによつて非常に安くなる。これは一例です。こういう問題に処理をしつつ、しかも生産が上つて行くならば、私はそれらの点についてはそう心配しない。ただちにそれが賃金を圧迫するということにはならないと思う。
○國務大臣(森幸太郎君) 御意見誠に御尤もでありまして、燐鑛石が輸入されるるにつきましては、相当日本側の食糧増産のために政府が関係方面に要請いたしまして漸く許されたようなことであります。
アンガウルというところは昔は非常に豊富な燐鑛石の採れるところであつて、あれでそんなことがある筈がないじやないか、こういう問をしたところが、丸で投げてあるようなものを今盛んに取つておるのであつて、立派な鑛石を採ろうとするのには、島人をのいて貰つて新らしい試掘をしなければ採れないが、その交渉をしても島人は言うことを聞いてのかない、のかん以上は、現在の燐鑛石より方法がないが、それにしても非常にもう量が少くで
名古屋港は終戰以來輸出入港としてますます重要性を加えつつあるが、現在の第一號、第二號の埋立地は雜貨專用で、石炭、燐鑛石等の荷役に不適當であり、他の貨物にも多大の支障を來している。しかるに第十號埋立地は石炭その他の埠頭として建設され、一萬トン級の船舶も横づけできるが、臨港線がないため何ら利用されていない。
同時に神戸にはせつかくの燐鑛石が六七十萬トン滯貨になつているそうですが、硫酸が足りないから過燐酸石灰が十分にできない。それは硫酸アンモニヤや石灰窒素に比較しては、過燐酸石灰は相當生産されている。それは結構ですが、さらに滯貨しているあの燐鑛石を、何か燐鑛粉末といつたような形で、肥料化する方法はないものかどうか、それを御研究になつているかどうかということをお尋ねしたい。
また硫化鑛の生産輸送の状況、アンガウル島燐鑛石開發の状況等の説明がありました。次に石炭關係につきましては、政府側から五箇年計畫の説明があり、また石炭非常増産對策と國管問題に關する質問につきましては、増産對策の方は、いわば作業方式に關するものであり、國管は組織法に當るもので、兩々相まつて初めて成果をあげ得るものであるとの答辯がありました。
○五坪委員 今の御説明を拜聽いたしましたが、その中にアンガウル島の燐鑛石の問題について、政府側の説明があつたということであります。それはどういう意味の説明でありますか。六、七十萬トンの滯貨があるということでありますが、硫化鑛が十分生産されぬために、過燐酸石灰その他の肥料も十分な成績が上つていない。
過燐酸の方は、さいわいにして燐鑛石が非常に富豐でございますので、ただいまのところ、非常に順調に生産が進んでおります。毎月増産の新記録をつくつておりまして、先月も七萬二千トンの生産をあげておりますが、これは終戰後の最高記録でございます。今後もなお過燐酸石灰の方面が比較的順調に伸びていく見込みでございますので、この方で相當カバーできるのではないかと考えております。
それから燐鑛石の開發の量につきましては、大體現在まで毎月十萬トンないし十五萬トンぐらいの數量の輸入を見ておりますが、將來も、少くともこの量は、はいつてくる見込みでありまして、さらに將來はだんだんと増加してまいるものと思います。
例えば外國から燐鑛石が入つて來る。この燐鑛石は、大低港に工場がありますから、その港へ直接船を囘送さしてやるということは從來の例であります。然るにこの頃では例えば名古屋へ燐鑛石が入ります。その場合に名古屋の工場ばかりでなく、その燐鑛石を更に陸送によつて新潟へ持つて行くなり、或いは伏木へ持つて行く、船で當然廻るべきものを陸送によるというような變態的な事情になつておるのであります。
この能登に埋藏いたしておりまするものは、亞炭、燐鑛石、石膏、それから林産物、また建築材等も非常に多いのであります。そこで、今お願いいたしまする金ヶ崎、高濱間という小さな狹い間でありますが、この間を切つて運河をつくつていただきたい。こういうのであります。大體幅員といたしましては六十メーター、水深は八メーター、この延長は十九キロであります。
かつては世界第一の硫化鑛生産國といわれ、年間生産二百萬トン内外を堅持して、國内需要を充足するはもちろん、一部を海外に輸出したわが國であり、今日においても埋藏確定鑛量一億數千萬トンを擁していながら、硫化鑛生産不振のため、農業國策遂行上致命的打撃をこうむるはもちろん、連合國に哀訴嘆願してようやく輸入を許可せられた燐鑛石の處置にも窮するとは、あまりにも面目ない次第である。
燐鑛石、アンモニア等は、硫酸の不足する分については、他に流用あるいは放置しつつある現状であります。かかる實情に鑑みて、硫化鑛の増産を恆久的な増産ということでなく、當面肥料の最も必要とする部分だけは、どうしてもこれが増産をはかりたいという意味から、ここに全國的な硫化鑛特別増産期間の實施を要望したような次第であります。
先般本小委員會發足の際、第一着手として化學肥料の問題を取上げることに方針を定め、爾來政府當局及び民間業者等より資料の提出竝びに説明を求め、鋭意調査研究せるところ、化學肥料増産の隘路は、硫化鑛の生産不振にあり、硫化鑛不足のため肥料の生産が抑えられ、燐鑛石、アンモニア等を放置あるいは他に流用しつつある現状である。